Ceremony

March 29, 2022

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気がつけば卒園。

この数年間、親がしてあげられたことなんてせいぜい毎日の送り迎えくらいで、あとは先生たちの尽力と本人の逞しさでこの日を迎えられたと思う。

きっと見えないところでたくさんの葛藤や矛盾、そして爆発せんばかりの喜びや幸せを浴びてきたんだろう。毎日のように未体験ゾーンへと突入していく刺激的な日々、その心情を大人は想像することさえ難しいが、いつの間にか既に6年間の生き様を背負っているかのような一丁前な背中を見ていると、その小さい身体の中に多くの経験値が宿っていることを感じる。

それはこれからさらに加速していき、親はそのスピードに振り落とされ、勝手に道を拓いていくんだろう。それでいい。

でも時々、この理不尽で混沌とした世に生まれ落ちたことへの悲しみ、確かなものはなにもないと絶望し、目の前が真っ暗になることがあるかもしれない。いや、残念ながらそれは避けられないだろう。

その時に、彼にとって常に限りなく確かな存在でありたいと思う。
不確かな世界を歩いていくために、いつも安心して逃げ帰ってこられる場所として存在していたい。

充分に安心したその後は、踊るように軽快に、再び嵐の中を進め。

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